アクセスカウンタ

プロフィール

ブログ名
けんゆうの雑記帳
ブログ紹介
どうなるの?

help リーダーに追加 RSS 新着記事

タイトル 日 時
林芙美子全集 第十五巻
林芙美子全集 第十五巻 ...続きを見る

トラックバック 0 / コメント 1

2007/02/18 17:37
自分の2006年を漢字一文字で表現すると?
自分の2006年を漢字一文字で表現すると? ...続きを見る

トラックバック / コメント

2006/12/28 01:22
ブログ
ブログ ...続きを見る

トラックバック / コメント

2006/10/29 14:19
女学校
わたしは、女学校を卒業してじき、文学の仕事をしはじめた。自分の生活についていろいろ考えてゆくと、やはり女学校時代の若い心情に蒙ったさまざまの感銘が思いかえされ、そこに、人間として苦しかった折々のあったことを忘れかねた。一九一一年(明治四四年)から一六年にかけての女学校生活には、現代の、とくに一九四五年八月以後の女学生には想像も出来ないような苦しさがあった。それも、ごく些末なことについて。髪の形とか、顔の化粧とか、襷の色と幅とその結びかたについてとか。小さいことごとに、大きな重い感情がきつく示され... ...続きを見る

トラックバック 500 / コメント 15

2006/08/12 19:12
書生
寝床からをばさんの声。 「あのウ、まだ、ガスが出ないンです」 「定ちやんは鼻つんぼだから、よオく、ガスへ鼻をくつつけてごらんよ」 「鼻をくつつけたンです」  何だか、ぶつくさ云つて、をばさんは黙つてしまつた。定子は、昨夜、洗つておいた洗濯物を、二階の物干に持つて行つた。物干は、四方八方、風の海、広い焼跡は、草ぼうぼうや、畑になつてゐるのや、鉄屑の山や、何も彼も、それはそれなりに、うねうねと下町をいつたい、渺茫たる広野原の遠見。そのなかを、沈んだ色のビルデイングや、煙の出ない煙筒の林立。 ... ...続きを見る

トラックバック / コメント

2006/07/18 17:34
楊弓店
 十四になった。  日課は相変らず苦にもならない。暇さえあれば貸本を読む。次第に早く読めるようになるので、馬琴や京伝のものは殆ど読み尽した。それからよみ本というものの中で、外の作者のものを読んで見たが、どうも面白くない。人の借りている人情本を読む。何だか、男と女との関係が、美しい夢のように、心に浮ぶ。そして余り深い印象をも与えないで過ぎ去ってしまう。しかしその印象を受ける度毎に、その美しい夢のようなものは、容貌の立派な男女の享(う)ける福で、自分なぞには企て及ばないというような気がする。それが... ...続きを見る

トラックバック / コメント

2006/04/05 21:37
戸袋の蔭
十三になった。  去年お母様がお国からお出になった。  今年の初に、今まで学んでいた独逸語を廃(や)めて、東京英語学校にはいった。これは文部省の学制が代ったのと、僕が哲学を遣りたいというので、お父様にねだったとの為めである。東京へ出てから少しの間独逸語を遣ったのを無駄骨を折ったように思ったが、後になってから大分益(やく)に立った。  僕は寄宿舎ずまいになった。生徒は十六七位なのが極若いので、多くは二十代である。服装は殆(ほとん)ど皆小倉の袴(はかま)に紺足袋である。袖は肩の辺までたくし上げ... ...続きを見る

トラックバック / コメント

2006/04/05 21:36
雨戸
「俺、眼がまひさうだなア‥‥」 「えツ?大丈夫か、おいツ!」  専造はあわてて、五郎を抱くやうにして、書肆の横丁にある氷屋にはいつた。 「水を一杯下さいツ!」  紺絣のうはつぱりを着たねえちやんが、なみなみと二つのコツプに水を持つて来てくれた。思ひがけない親切である。  五郎は青い顔をして一息にその水を呑んだ。 ...続きを見る

トラックバック / コメント

2006/02/18 17:37
もない。割のいゝものが、割のいゝ五十年の暮しをしてゐるだけのことだと、国宗はさかんに蔭弁慶の迷論を飛ばしてゐる。  だが、闇の煙草はなかなかうまい。  五郎は、錻力や、木片をあつめてきて、こつこつと、電気の麺麭焼き箱をつくつてゐる。 「うまく出来るかい」  専造が破れ団扇をつかひながら見物といつた様子。 「これで、コードを少し買つてくれば出来るよ」 「よーし、買つてやらう。しかしふくらし粉は高値だなア」 「姉さんに貰つて来るよ」 「夏川つて家も、姉さんの話によるとけちんぼだつて云... ...続きを見る

トラックバック / コメント

2006/02/18 17:36
国宗
 姉弟三人が、ちりぢりになつてゐる、いまの生活が淋しかつた。もう少し収入があれば、間借りでもして、三人で水いらずに暮したい‥‥。  茶の間では、まだ政子が何か饒舌つてゐる。 「定子ちやん、今日は、日曜でせう? 大久保へ一緒にゆかない? ひとりで行くのつまらないわ‥‥」  軈て、洋服箪笥を開ける音。定子は、いま、ひといきで涙のあふれるところだつたので吻つとして小声でリンゴの唄をくちずさむ。 「ぢやア、定子ちやんも行つていらつしやいね」  をばさんのお許しが出た。肉湯にうんと胡椒をふりかけ... ...続きを見る

トラックバック / コメント

2006/02/18 17:36
七円五十銭
 約束の時間を十分も過ぎたが、五郎の姿はみえない。繁つた、銀杏の大樹はまるで緑のトンネル。枝々が両側からかぶりあつて、馥郁とした涼風をただよはせてゐる。  この日頃、胃の腑[#「腑」は底本では「附」]の恰好なぞ、考へたこともないほど、専造は食事らしい食事はしてゐない。  下宿代は滞り勝ち。――二三、友人にあたつてみた職業も、みんな向うから、閉め出しだと云ふ報告。その上、五郎という厄介な子供を抱へてゐては、宛然、もう水の上の捨て小舟。といつて、その二、三の友人すら、現在のやうな世の中では、自身... ...続きを見る

トラックバック / コメント

2006/02/18 17:29

月別リンク